最低限の誇り

id:nami-a:20060803
 驚きというか思っていた通りだ。中国で首相の靖国参拝に反対するのは約8割だが、そのうち分祀すればOKというのはたった30パーセントしかいない。
これに対して

あのね、一定の理解を得る可能性じゃ困るんですよ、ったく

ときたものだ。いったいどれだけの理解を得れば気が済むのだろう。そんなに中国に媚びたいのか。
 確かに中国との関係は悪くなるかもしれない。が、首相も日本という民主主義国家の国民の一員である以上、憲法で指定された信教の自由がある。中国は民主主義国家でないのだからこんな簡単なことが解らなくともしょうがない。民主主義国家が非民主主義国家に合わせるというならそれは退化だ。むしろ向こうがこちら側へ進化すべきはずだ。日本を中国に合わせるなら民主主義国家としての最低限の尊厳を失うことになる。
 だいたいにしてこれは内政問題でもあるのだから文句いいたいのなら然るべき手続きを経るべきだろう。一方的な主張を通そうとする方が悪い。外交とするならばどこかで手打ちがあるはずだ。中国側が全面的に靖国参拝反対で、日本側が全面賛成ならその中間の「分祀」を選ぶのが妥当なはず。
 だから中国側を全面的に理解しようなんてのは日本人としてやるべきことじゃない。せめて「分祀」である。