靖国参拝が公約になるわけ。

遺族会創価学会に次ぐ規模をもつ
日本遺族会というのはそうとうでかい組織だということに最近気づいた。その世帯数なんと約100万世帯。日本人の一割を占めるといわれる創価学会が約800万世帯。つまり日本人の1パーセントちょっとが会員なのだ。1パーセントなんて少しだと思うかもしれないが広義の宗教組織だとするとかなりでかいほうだ。例えばキリスト教ですらカトリック、プロセスタント合わせても1パーセントなんていかない。新興宗教系では霊友会が250万人、立正校成会が650万人。遺族会も人数でいえば300〜400万人位いるだろうからそれにも匹敵する。
 民主や社民の支持基盤である労組は、自治労が約100万、自動車総連が75万、連合が約700万。遺族会はこれらに引けを取らない組織なんだ。
 もういいたいことはおわかりだろう。遺族会経団連とか創価学会と同じように自民党の巨大な支持基盤なんだ。それらは票と金で貢献するかわりに自分たちに有利な政策の実現をはかる圧力団体だ。
 タカ派とかハト派とかいうけど、そういうのは自身の思想だけでなくこういった団体との関わりの深さに応じて決まってくる面もあるだろう。自民党にしろ国会議員は自分と関わりが深く献金を多くする団体に対してそれに都合がよくなるように振る舞うものだ。だから遺族会が貢献してる自民党の総裁の参拝が公約になるのだ。
 別に私はここで参拝の是非を問題にしてるわけじゃない。この公約が国民に対して向けられたものではなく一部利益政治によるものだと主張したいのだ。

共和党、英テロ未遂で上院選に追い風

http://www.columbusdispatch.com/news-story.php?story=dispatch/2006/08/11/20060811-A3-01.html

オワイオ州共和党のロバート・T・ベネット議長は言う「(民主党の)シェロード・ブラウン氏は何度もCIAへの出費に反対票を投じてきた。それがまさにイギリス政府がこうした邪悪なテロを防ぐのに役立つものなのにだ。
私は彼が愛国者でないとは思わない。しかし彼の政策に従うことでアメリカの安全が損なわれるのは事実だろう」

これで風向きがガラッと変わったね。イラク問題で支持上げてきた民主党は逆に「テロとの戦いを否定するか、国賊!」みたいな批判によういに潰されていくだろう。

外見重視は自然よ

昨日のエントリの補足。中高生では同調圧力があったろうがある程度の年齢の女性は主体的にルックスで選ぶんでいると思う。男子が美人を主体的に選ぶように。
だいたいAクラスはAクラス、BクラスはBクラスと付き合えばいいんだよ。Bクラス以上の女性がCクラスの男性をオタクだとか批判するのはおかしい。Bクラスのオタクだけ批判するならわかるが。
 ただAクラス男子の条件だけどマッチョとかじゃなくて女ぽい中性タイプなんだよね。単なる時代の好みなのかなんか文化的、社会的原因があるのか。なんらかのジェンダーの変化があったのか。例えばアングロサクソンとかだと女々しい男はまず馬鹿にされるからね。だけど外見が女ぽいだけでやはり日本の男子も男らしさは求められるかしれない。
 いずれにしても最近問題なのは男子を外見で選ぶ同調圧力じゃなくて、男子にモテるために男の好みにあからさまに迎合させる同調圧力だろう。
もちろんこれは男子にもいえる。単に家父長的親父をもたなくなったせいかもしれない。しかし女子の好みに迎合した結果中性的なのかも。あるいはもともと中性的なやつだけが生き残ったのか。いろいろあるだろう。

(非モテ)男子の外見が偏重されるようになった理由(改変版)

subscriberさん
id:subscriber:20060730
 要は「オタクvs女子」問題の基本構図として、女子の同調圧力が男女の「関係性の貧弱」や「男子の外見偏重」の背景にあるということ。(ですよね?)
 宮台真司的な説明を疑っていたので面白いと思ったが私はこれにちょっと反論&補足したい。
まず同調圧力→「外見の偏重」か?
 これは飛躍しすぎな気がする。確かに前提の説明にはなってる。しかし、変化の説明にはならないのでは。subscriberさんの図式(構図Ⅰとする)をみてみよう。

構図Ⅰ【男子の世界】
         自分⇔女子
   【女子の世界】
         自分⇔男子
           ↑
    たくさんの人々(特に女子)の視線

 これは結構正しいと思う。
 さらに具体的にするとこうなる。

構図Ⅱ    C【男子のモテ男子観】
          ↑
       B【女子の男子の好み】
          ↑
       A【女子の同調圧力

[Cから外れたと思った男子]⇒[オタク]

 同調圧力は女子の間に昔からあったと思う。つまり同調圧力が存在するからといって外見を重視するわけではない。女子にとって「いい男」は昔からがいた。「いい男」がなぜもっぱら「外見のいい男」になるのか、なぜそれが同調圧力を受ける的になるかが問題だと思う。
  私は一つの根本的な原因はプリクラ(写メ)にあると思う。昔は恋愛は顔を合わせる範囲内において誰と誰が恋愛しているかわかった。だから相手の顔だけでなく人物もわかった。そこでは人柄も評価対象になり多元的で同調しずらい。
 一方プリクラが普及すると彼氏の紹介は広範囲で可能になるがその際ルックス以外を切り捨てることになる。またクラス内でそれを回欄する習慣が生じる。結果、ルックスが良い彼氏こそ良い彼氏、という同調圧力がうまれる。写メも似たようなもんだろう。だからプリクラ(写メ)+同調圧力が外見偏重の一つの理由だと思う。
 もちろんもっとおおきな背景として社会の流動化があると思う。交友関係が広がれば魅力的な異性に出会う率が高まり、異性を見る目が肥える。結果、AクラスはAクラスと付き合うようになる。Cクラスの男女は取り残される。だからお互い様なんだ。