(非モテ)男子の外見が偏重されるようになった理由(改変版)

subscriberさん
id:subscriber:20060730
 要は「オタクvs女子」問題の基本構図として、女子の同調圧力が男女の「関係性の貧弱」や「男子の外見偏重」の背景にあるということ。(ですよね?)
 宮台真司的な説明を疑っていたので面白いと思ったが私はこれにちょっと反論&補足したい。
まず同調圧力→「外見の偏重」か?
 これは飛躍しすぎな気がする。確かに前提の説明にはなってる。しかし、変化の説明にはならないのでは。subscriberさんの図式(構図Ⅰとする)をみてみよう。

構図Ⅰ【男子の世界】
         自分⇔女子
   【女子の世界】
         自分⇔男子
           ↑
    たくさんの人々(特に女子)の視線

 これは結構正しいと思う。
 さらに具体的にするとこうなる。

構図Ⅱ    C【男子のモテ男子観】
          ↑
       B【女子の男子の好み】
          ↑
       A【女子の同調圧力

[Cから外れたと思った男子]⇒[オタク]

 同調圧力は女子の間に昔からあったと思う。つまり同調圧力が存在するからといって外見を重視するわけではない。女子にとって「いい男」は昔からがいた。「いい男」がなぜもっぱら「外見のいい男」になるのか、なぜそれが同調圧力を受ける的になるかが問題だと思う。
  私は一つの根本的な原因はプリクラ(写メ)にあると思う。昔は恋愛は顔を合わせる範囲内において誰と誰が恋愛しているかわかった。だから相手の顔だけでなく人物もわかった。そこでは人柄も評価対象になり多元的で同調しずらい。
 一方プリクラが普及すると彼氏の紹介は広範囲で可能になるがその際ルックス以外を切り捨てることになる。またクラス内でそれを回欄する習慣が生じる。結果、ルックスが良い彼氏こそ良い彼氏、という同調圧力がうまれる。写メも似たようなもんだろう。だからプリクラ(写メ)+同調圧力が外見偏重の一つの理由だと思う。
 もちろんもっとおおきな背景として社会の流動化があると思う。交友関係が広がれば魅力的な異性に出会う率が高まり、異性を見る目が肥える。結果、AクラスはAクラスと付き合うようになる。Cクラスの男女は取り残される。だからお互い様なんだ。